2025年度先端研究院シンポジウムを開催しました
先端研究院では、先端研究高度支援室に新設された数理情報部門のキックオフを兼ねて、令和7年7月14日(月)、南加記念ホールにおいて、「愛媛大学におけるデータサイエンス、コンピュータサイエンスによる異分野融合研究」をテーマに、昨年度に続いて第2回シンポジウムを開催し、約70人が参加しました。
第1部では、仁科弘重学長から開会の挨拶があり、本シンポジウムを契機に、今あらゆる分野でなくてはならない基盤技術となりつつある数理情報科学技術を知ってもらうとともに、これを活用した全学における学際研究の活性化について、皆さんにもぜひいろいろなアイデアを考えていただきたいとの挨拶がありました。
続いて、地球深部ダイナミクス研究センターの土屋卓久センター長から趣旨説明があり、次に、平野幹副学長・データサイエンスセンター長から、特別講演「数理情報・DS・AI分野の教育・研究・社会連携~愛媛大学の取組~」と題して、数理・DS・CSによる異分野融合研究の推進は、我々が取り組むべき、社会を変革するための重要な研究戦略の一つであるとの説明がありました。
第2部では、数理情報・データサイエンスの異分野融合研究の取組事例として、大村訓史准教授(先端研究院数理情報部門/GRC兼任)から「量子力学精度の分子動力学シミュレーションによる異分野融合と多領域応用への展開」について、佐伯法学准教授(先端研究院数理情報部門/PROS兼任)から「女性ホルモンと関節リウマチ:バイオインフォマティクスで読み解く病態性差のメカニズム」について、TONG U DOM SIRAPORN 特定研究員(先端研究院数理情報部門/CMES兼任)から、「Interdisciplinary Insights into Anthropogenic and Climate Impacts on Coastal Dynamics via a Computational Approach」について講演が行われました。
その後、土屋卓久地球深部ダイナミクス研究センター長がコーディネーターとなり、「数理情報技術・数値計算技術を用いた学内の学際研究促進」をテーマに、6人のパネリストとパネルディスカッションを行いました。
最後に、閉会の挨拶として、入舩徹男先端研究院長から、先端研究高度支援室が核となり、学内との交流を深め、学際研究・異分野融合研究を推進させ、新しいものを生み出していきたいとのあいさつがあり閉会しました。